電話業界に勤めていると毎日のように聞くSIPという言葉。
でもよく考えたらSIPの仕組みってイマイチよくわからないな、説明できないなって方へ!
この記事を読めばSIPの仕組みが理解できます!
確かにSIPってよく聞くけど、なんとなくネットワーク上の言葉ってイメージですね。
仕組みを理解すればよりイメージしやすくなると思うよ!
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SIP(シップ)とは?
SIPの意味
SIPとは・・・「Session Initiation Protocol」の略です。
日本語に訳すと「接続を開始するための通信規約」ってことになります。
これだけ見るとふーんって感じです。
SIPの働き
アナログ回線で固定電話をかけるときは、電話機と公衆交換機とのやり取りがあり、音声信号を電気信号に変え相手の電話機まで届かせていました。
ではひかり電話などIP回線で電話をかけるとき、相手の電話機に対して接続するためには、相手のIPアドレスやポートを知らなければ通信できません。
そこでSIPによって呼制御を行い、相手との接続ができるよう事前処理が行われます。
また電話を切るときもSIPにより切断の処理が行われます。
このように、電話をかけたり切ったりする動作を呼制御といい、この呼制御のプロトコルがSIPになります。
IP電話で通話するための規約ってことですね。
そうだね。
手紙で相手の住所を書くように、IP電話にもIPアドレスが必要なように、何でもお互いにやり取りするプロトコルを決めないと通信できないってことだね!
SIPサーバーとは
じゃあ実際にSIPサーバーがどんな役割をしているか見ていきましょう。
SIPサーバーの役割
SIPサーバーは単純にSIPを利用するサーバーのことで、イメージしやすくすると電話局のデジタル版!みたいな感じです。
このSIPサーバーは「インターネットを利用して通話する端末同士をつなげる」って役割があります。
サーバー内でIPアドレスの検索や電話番号の把握、インターネット上の情報を管理し、各端末同士が通信を始めるまでがSIPサーバの役割になります。
ほんとに公衆交換機の様な役割ですね。
次に電話をかけたときのSIPサーバーの動きを簡単に見てみよう。
SIPサーバーの仕組み
IP電話で電話をかけるとき、SIPにより通信状態が確立されています。
SIPが確立した時点からSIPサーバーにはあなたの電話番号、IPアドレスのデーターが送られ保存されています。
あなたが通話したい相手へ発信を行うと、SIPサーバーはIPアドレス、電話番号を元に相手の端末を特定し、相手の端末を呼び出します。
着信を受けた端末は応答メッセージをSIPサーバーに返し発信した端末に取り次ぎます。
最終的にSIPサーバーを介してSIP端末同士は通話状態になります。
ほんとに交換機みたいな役割で覚えても大丈夫。
IP電話とアナログ電話が繋がる仕組み
IP電話とアナログ電話がつながる仕組みは、主に以下の要素から成り立っています。
IP電話は、音声データをデジタル化し、IPネットワーク(インターネット)を介して通信します。音声はパケットに変換され、送信されます。アナログ電話は、音声信号をアナログ形式で伝送します。電話線を通じて直接的な接続が行われます。そしてP電話とアナログ電話を接続するためには「ゲートウェイ」と呼ばれるデバイスが必要。ゲートウェイは、IP電話から送信されたデジタル音声パケットをアナログ信号に変換し、逆にアナログ信号をデジタルパケットに変換します。ゲートウェイは、アナログ電話網とVoIP(Voice over IP)ネットワークの橋渡しをする重要な役割を果たします。通信プロトコル:通信には、SIP(Session Initiation Protocol)やH.323などのプロトコルが使われ、呼び出しのセットアップや管理が行われる。
IP電話はインターネットを利用するため、ルータやスイッチを通じてネットワークに接続されます。アナログ電話は従来の電話回線に接続され、ゲートウェイを介して相互に通信が可能になります。
このように、IP電話とアナログ電話は、ゲートウェイや通信プロトコルを介して接続され、音声のやり取りが実現されています。
まとめ
電話業界にお勤めの方はよく聞くSIPについて基本をまとめました。
今回は深堀はしていませんがSIPの考え方、基礎知識は理解できるかと思います。
目に見えないサーバーやプロトコルの仕組みを理解しておけばきっと現場で役立つと思います。
ではまた!
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