引っ越しや回線事業者の変更で光回線を廃止する方へ。
実際に当日の作業内容を契約プランごとに説明します!
この記事を読めば当日の立会の参考になるかと思います。
廃止工事を依頼したけど、どんな作業をするのか知りたい。
事前に用意するものはあるのかな?
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契約プランを確認
廃止工事は契約プランによって光回線の配線方式が異なるため、撤去作業の内容が異なります。
まずは契約プランを確認しましょう。
- ファミリータイプ
- VDSL方式orLAN方式(ほとんど同じ配線方式の為、一緒に解説します)
- 光配線方式
順番に解説します。
ファミリータイプの撤去工事
ファミリータイプは主に、戸建てやアパートなどの集合住宅に提供している光回線です。
アパートの場合はファミリータイプと光配線方式、VDSL方式と建物の回線方式によって異なる場合がありますので、契約書類を確認してください。
アパートのほとんどがファミリータイプか光配線方式に該当すると思います。
撤去作業の内容
戸建て、アパートの撤去作業は最寄りの電柱からONU(NTTレンタル光回線終端装置)までの光ケーブルの撤去作業。
実際に開通工事に配線した光ケーブルをすべて回収します。
作業ポイントして↓
- 建物の前の電柱作業
- 建物の外壁作業
- 部屋の中の配線撤去
- NTTレンタル品の回収
大まかに4点に分けられます。
作業時間は?
作業環境により前後しますが、おおよそ30分から60分程度。
事前に準備するもの
撤去作業は立ち会いが必要で、未成年者の立会は工事会社に拒否される可能性がありますので、成人の方か望ましい。
また、ONIUと呼ばれる光終端装置(NTTのロゴが入った機械)は基本的には回収(引っ越しの場合は新居にご自身で持参することがある)ですので、誤って外してなくさないようにしましょう。
特に書類など用意するものはありません。
注意事項
アパートの撤去作業は必ず管理会社やオーナーに撤去作業をする旨を報告しましょう。
管理会社やオーナーによっては、光回線を「次の入居者が使えるように光ケーブルを残しておいて」っていう所も少なくありません。
もともと光回線提供物件の可能性もあるので勝手に撤去しないように注意が必要です。
戸建てもアパートも現状復旧には外壁面にビス穴が残ります(コーキングなどで補修はしてくれる)。
また、クロスなどに化粧カバー(モール)をテープで固定している場合は剥がす際に壁紙が剥がれる可能性があるので、撤去できないこともある。
その場合は管理会社に光ケーブルを残して良いか確認しましょう!
VDSL方式、LAN方式の撤去工事
VDSL方式、LAN方式は主にマンションなどの集合住宅に提供されている光回線方式です。
アパートでも提供されている建物もあります。
撤去作業の内容
VDSL方式、LAN方式の作業内容はシンプル。
- MDF室で配線撤去
- 宅内のNTTレンタルモデムの回収(LAN方式はモデムはありませんが、NTTルーターをレンタルしていれば回収)
大まかに2点が作業内容です。
作業時間は?
作業時間は30分程度。
MDF室の作業が15分前後、宅内のモデムやNTTルーターの回収などが15分程度です。
事前に準備するもの
宅内のモデムの回収には立ち会いが必要。
未成年者の立会が工事会社に拒否される場合があるので成人の立会が望ましい。
モデムが設置してある部屋に立ち入るので、入室できるようにしておきましょう。
たまに「子供が寝ているから入れない」とか「夜勤明けで主人が寝ている」などの理由で工事が延期になることもあるから事前に工事日は調整しておこう。
また、MDF室は施錠されていることが多いので、工事日を調整する際、管理会社や管理人に当日に解錠できるか確認しておくことも重要です。
書類等準備するものはありません。
注意事項
VDSL方式、LAN方式の撤去作業で一番注意してほしいのは、やはりMDF室の解錠です。
廃止工事の際は光回線の接続解除をMDF室で行う必要がある。
このMDF室は建物によって位置は違いますが、地下の倉庫の中にあったり、管理人室の中にあったり、廊下の壁に設置されていたりと様々です。
管理会社独自で施錠している場合が多く、当日解錠できないことがよくあります。
かならず事前に管理会社へ工事日と時間帯の相談をしておきましょう。
ただ、配線の状況によってはMDF室の入室が不要なケースもある。
廃止工事当日にMDF室が解錠できなくても工事が完了できる場合もあるので、工事担当者が来た際に「MDF室が開かなくても大丈夫ですか?」と確認してみよう。
光配線方式の撤去工事
主にアパートやマンションなどの集合住宅に設置されている光回線方式です。
撤去作業の内容
この方式は建物の専有部や共有部に光設備が構築されています。
撤去範囲は光設備からONU(NTTレンタル光回線終端装置)までの光ケーブルの回収です。
主な作業ポイント↓
- 光設備(MDF室、共有廊下、共有部PS等)
- 宅内のONU周辺
- NTTレンタル機器の回収
イメージとしては共有部の廊下(光設備BOX)からお部屋の中の光コンセントまでの光ケーブルを引っこ抜く感じです。
作業時間は?
作業時間はおおよそ30分程度。
ハシゴを使っての撤去作業はもう少し時間がかかります。
事前に準備するもの
書類など準備するものは特にありません。
ただ、MDF室や光設備のBOXに鍵が掛かっていることが多く為、事前に管理会社に解錠を依頼しておきましょう。
また、VDSL方式の時と同じで未成年の立会は工事会社が拒否する場合があるので成人の立会がベスト。
お部屋の中でNTTレンタル機器の回収があるので、「誰かが寝ていて入れません!」ってことがないように。
注意事項
事前準備をしていればほとんど問題ありません。
ただ、回線事業者に廃止工事を依頼する際は、管理会社やオーナーに廃止工事をする旨を報告しよう。
建物の中には光配線構築物件が多く、廃止時にそもそも光ケーブルを抜いてはいけないこともある。
事前に現状復旧なのか、光設備はそのままでいいのか確認!
引っ越しでの注意点
光回線を廃止して、新たな場所で光回線を契約する人も多いと思います。
でも移転先で今までと同じように光回線が使えないかも!?
事前に調べておいた方が良いかもしれません。
物件情報を調べる
移転先が、マンションやアパートならば、その物件が光回線対応物件かインターネット対応マンションか調べてみよう。
対応物件であれば、「光回線導入物件」「インターネット対応マンション」などの表記があるはず。
戸建の場合
戸建の場合は提供エリアや、立地条件によって開通工事に時間を要する場合があります。
よくあるのが、山の奥で光ケーブルが整備されていないとか、河川の近くや国道沿いで作業申請が必要な場合などです。
光ケーブルが整備されていない地域などは提供するのにケーブル工事を必要とし、場所によっては提供できません。
河川沿いや国道沿いは作業申請が必要な事が多く、光回線申込みから開通工事まで数ヶ月かかることも多い。
新たな場所で光回線が必要ならば早めに回線業者に工事の連絡をしましょう。
集合住宅の場合
集合住宅の場合は必ず管理会社やオーナーに光回線対応物件か個別に導入してよいか確認する。
事前に確認ぜずに工事してしまうとトラブルの原因になります。
「移転先で光回線が使えなかった!違う物件にすればよかった!」なんてことになる可能性も・・・。
もし移転先で光回線が導入できなかったら・・
例え光回線対応物件でも、開通できないことがあります。
光配線方式の場合は、工事日当日にお部屋の中まで光ケーブルを配線工事する必要がありますが、極稀に部屋の配管が錆びていたり、リフォームで潰れていたりして光ケーブルが通せないことがある。
そのケースは管理会社へ現状を報告するしかないが、修復できない場合ももちろん出てくる。
もしそうなったら、配線工事不要のモバイルWi-Fiを契約するのも解決策かと思う。
まとめ
光回線の廃止工事についてまとめてみました。
契約プランによって作業時間が異なりますし、集合住宅にお住まいの方は鍵の手配が必要になる場合があります。
廃止工事で不安にならない為にも、ぜひこの記事を参考にしてください!
新居での工事の方法も関連記事で紹介してますので参考に!
ではまた!
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