光回線を申し込んだけど、工事日が雨予報。
その日にインターネットが使用したいが、雨の日は回線工事ができるのかな?
そんな不安な方へ実際に光回線の工事を担当している私が解説します。
雨の日は光ケーブルの工事はできないのかな?
どうような場合に中止なるのでしょうか?
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雨の日でも工事はOK
結論から言います。
雨の日でも光回線工事は問題ありません。
戸建の場合、工事内容は最寄りの電柱から、お部屋の光回線の設置まで光ケーブルの配線をします。
電柱の光接続も電気の回路を使用していないため、多少雨に濡れても問題ありません。
雨の日に中止になるケースとは?
実際に工事が中止になるケースがあります。
中止になる主な3ケース
- 悪天候
- 危険作業
- 現場判断
順番に説明します。
悪天候
悪天候の基準とは?
悪天候は労働安全衛生法で明確に定められています。
- 強風・・・10分間の平均風速が毎秒10メートル以上
- 暴風・・・瞬間風速が毎秒30メートルを超える風
- 大雨・・・1回の降雨量が50ミリメートル以上
- 大雪・・・1回の降雪量が25センチメートル以上
- 中震以上の地震・・・震度階数4以上
大雨の悪天候基準の『1回の降雨量が50ミリメートル以上』とは傘は役に立たず、非常に激しい雨でゴーゴーと滝のように降るレベルです。
こんな雨の中、外作業が安全にできるとは誰も想像できませんよね。
悪天候の場合、事前に工事会社から中止の連絡がくることになります。
再度、申し込みした回線事業者へ連絡して工事日を再設定しましょう。
雨の日の危険作業とは?
中止のケースに危険作業があります。
当日工事担当者が配線ルートを確認した際に、命の危険がある、安全に作業することが確保できない場合に作業が中止になります。
このようなケースが多いです。
- 地面がぬかるんでいて脚立が固定できない
- 屋根に乗る必要がある
どういうことか?
地面がぬかるんでいて脚立が固定できない
電柱から引いた光ファイバを自宅の外壁に固定するために5Mほどの伸縮階子を使用します。
この際、地面が雨でぬかるんでいたり、滑りやすくなっている場合は、ハシゴの昇降時や作業時にバランスを崩し転落する可能性があります。
地上5Mからの転落は命の危険が非常に高くなります。
地面が土などで軟弱になっている場合は作業は中止になる場合が多い。
※現場の危険作業については工事担当者や工事会社の判断により決まりますので、明確な規定はありません。
屋根に乗る必要がある
配線ルートによっては一階の屋根に乗って作業しないと工事できない作りの建物があります。
外観を見て電気の線や電話の線が屋根の上にある場合はこのパターンに該当してる可能性が高いです。
雨の日には屋根の上は非常に滑りやすく、屋根上専用シューズを履いても滑るため、作業はできません。
基本は別ルートでの配線を提案しますが、ご希望の工事にならないことがあります。
ただ、晴れて屋根が乾いている日でも屋根上作業は危険ですので工事会社によっては作業を中止する場合があるのでよく相談して工事を行いましょう。
現場判断とは?
悪天候時や屋根上作業は中止になることがわかりましたが、その他工事担当者が現場において安全に作業できないと感じた場合は現場判断により作業は中止します。
例えば、こんなことが予想できます。
- 電柱作業で高所作業車を使用したいが雨で地盤がゆるくなっていて作業ができない
- 外壁の作業を脚立で作業したいが、奥の崖が崩れてきそうだ
- 先程の天候で電柱が漏電している
- 工事現場までの道が雨で荒れていて安全にアクセスできそうにない
- 雨は降っていないが近くで雷が鳴っている
工事担当者は命を守るために安全が確保できない環境では作業は中止します。
このため、現場判断により作業を中止することがあるのです。
次の工事はリスクを削除した上で行う必要がある。
まとめ
今回は雨の日の光回線の工事について解説しました。
工事が中止になるケースをまとめた記事もありますので興味があれば参考に。
ではまた!