最近ちらほら聞くようになったこの「ライファイ」。
ライファイって一体何なの?簡単に教えてって方へ。
この記事を読めば「ライファイ」の仕組み、ワイファイとの違い、「ライファイ」の使い道がわかります!
Li-FiってWi-Fiの新規格とか?
最初はそう思うよね!
私も思いました。
Li-Fiについて簡単に解説していきます!
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Li-Fiとは?
名前の意味
Li-Fi(ライファイ)とは、「Light Fidelity」の略語です。
簡単に言うと可視光で通信ができる規格です。
光で通信するってことは電波じゃないんだ。
Li-Fiの規格
Wi-Fiと同様に「IEEE 802.11」の規格を使用した無線規格です。
Li-Fiの仕様
このLi-Fiは光無線通信技術です。
発光ダイオード(LED)の光を利用し、高速無線通信を実現するもの。
電球の光が超高速に点滅して、データ化し通信するイメージだね!
目がチカチカしそう?
超高速だから人の目にはまったくわからないよ!
Li-Fiの通信する仕組み
仕様でも述べたとおり、LED光で通信する仕組みで、赤外線波や紫外線波の光スペクトルを利用します。
単純に、今までWi-Fiで利用していた環境にLi-Fiを置き換えて考えてみます。
Wi-Fiのアクセスポイント(Wi-Fiルーター)が、今まで電波を飛ばす役割をしていました。
では、Li-Fiのアクセスポイントになるのは?
そう、LEDライトですよね。
家の中をイメージすると、照明器具がアクセスポイントになります。
インターネットでLi-Fiを使用すると考えると、引き込んだ光回線がLi-Fi専用ルーターへ接続し、Li-Fi専用ルーターから各照明器具へLAN接続され、照明器具からLi-Fi通信にて各使用端末へ通信される。
照明器具がアクセスポイントってなんか不思議な感じ。
でも、家ならWi-Fiで十分な気がします。
これはあくまでも例えだからね!
家でインターネットを通信するならWi-Fi環境のほうが良いよね。
次は速度に触れてみます。
Li-Fiの速度
Li-Fiの通信速度は最大224Gbps(理論値)でデータ転送が可能とされています。
2019年に認証されたWi-Fi6でさえも最大9.6Gbpsです。
Li-FiはWi-Fiの約20倍の速度が出る計算になる。
だって光だからね。
じゃあこれからはLi-Fiを使って行けば良いのかな!?
Li-Fiは光無線通信。
故のメリット、デメリットを紹介するね。
Li-Fiのメリット、デメリットは?
高速通信で、光の可視光を使って通信する技術なのは理解できました。
では実際のメリット、デメリットを確認して利便性を見ていきましょう!
デメリット
まず、デメリット。
単純にLEDライトで通信するってことは、屋外の太陽光の下では通信できません。
光が混ざってデータが送れませんからね。
また、LEDライトなので壁や遮蔽物があるとその先へは通信できません。
テレビのリモコンを手で覆ったら使えない様な感覚と一緒だね。
家の中では使い道が限られそうですね。
メリット
そんなLi-Fiのメリットを紹介します。
❶まずは先程、紹介した通信速度の最大224Gbps(理論値)でデータ転送が可能ということ。
❷LEDライトの通信なので電波帯の干渉を受けない。(Wi-Fiのように他の機器と帯域がぶつからない)。
❸Li-Fiは電磁波を出さないため、精密機器に影響を及ぼさない。
❹遮蔽物より先は通信できないため強固なセキュリティに利用できる。
このメリットを見るとセキュリティに特化したローカルな場所で活躍しそう。
Li-Fiの利用場所は?
セキュリチィを確保して精密な場所といえば、まず病院なんかは利用価値が出そうですね。
特に精密機械が多くWi-Fiの電波の干渉を受けやすい機器が多数存在しています。
ここにLi-Fiのローカル通信を導入できたら理想ですね!
また、精密といえば飛行機なんかもそうですね。
今まで離着時に一定時間Wi-Fiが使えなかった飛行機の中でもLi-Fiが使えればより快適なフライトが楽しめそうですね!
結論、精密機械が多く電波の影響を受けやすい屋内での利用価値は出てきそうです。
Li-Fiの現状
LiFi技術は、2024年においていくつかの重要な進展を見せています。
以下に主なポイントをまとめます。
新製品の登場: pureLiFiは、LiFi技術を活用した新製品を発表しています。特に、LiFi CubeやSkyLiteといった製品が注目されています。これらは、高速かつセキュアな接続を提供し、家庭やオフィスなどのさまざまな環境で利用できるように設計されています 。
5Gとの統合: LINXC Bridgeシステムは、LiFiと5G技術を組み合わせて、屋内での接続性を向上させることを目指しています。これにより、外部から内部へのデータ伝送が効率的に行えるようになります 。
幅広い応用: LiFiは、教育や医療、航空などのさまざまな分野での応用が進んでいます。特に、データ伝送のセキュリティが求められる環境において、その利点が強調されています 。
Appleの関心: AppleもLiFi技術に関心を持っており、最近特許を取得しました。この特許は、Appleのデバイス間でのデータ転送速度やセキュリティを向上させることを目的としています 。
業界標準の確立: IEEE 802.11bb標準の制定により、LiFiは既存の技術との互換性が高まり、通信の未来において重要な役割を果たすことが期待されています 。全体として、LiFiはさまざまな分野での接続性を再定義し、高速でセキュアなデータ伝送ソリューションを提供する準備が整っています。
まとめ
Li-FiにはWi-Fiと違った利用用途がありました。
このLi-FiはWi-Fiにないところを補っていく形になっていくかと思います。
LEDライトで通信するという観点から室内、車、商業施設等にさまざまな私たちの日常に普及する可能性は秘めていると感じました。
Wi-Fiに置き換えてLi-Fiに変わっていくことは考えづらいが、的確な場所で利用されていくでしょう。
ではまた!