光回線の受付時、「エアコンダクトを利用し光ケーブルの引き込みを実施する方法もあります」との案内があるかと思います。
今回の記事では実際にどんな工事を行うのか?
エアコンダクトを利用するパターンは何なのか?
メリット、デメリットは何か?
以上を理解した上で開通工事を行えば後々トラブルなく過ごせるかと思います。
エアコンダクトから配線をするっていまいちイメージが湧きません。
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エアコンダクトとは?
エアコンダクトとは空調や暖房で使用する空気の流れを制御し、部屋内の空気を循環させるための管。
エアコンダクトは壁に穴を開けて室内エアコンと繋がっているため、通線することが可能。
この穴を利用する。
エアコンダクトの工事方法
出典:NTT東日本
このようにエアコンのホースの隙間を狙って配線を通します。
エアコンダクト以外の配線方法は?
エアコンダクト以外の配線方法は2パターンあります。
- 弱電配管を使用する
- 壁の穴開けを実施する
弱電配管を利用する
出典:NTT東日本
ほとんどの建物には電話用の配管が敷設されています。
この配管は外壁からリビングなどに配線されていて光ケーブルや電話配線のために用意されています。
弱電配管を使用できれば、エアコンダクトや穴あけをせず、壁の中にケーブルを配線することができます。
建物によって、配管の有無は変ります。
工事担当者が現地を判断して工事方法が決まります。
壁に穴を開ける
出典:NTT東日本
開通希望場所に弱電配管がない、エアコンダクトもない場合に壁に穴を開けて通線します。
コンクリートの外壁などは開けられない場合がありますので、現地判断になります。
エアコンダクト配線のメリット、デメリット
エアコンダクト配線のメリット・デメリットを解説します。
特にデメリットに関しては結構重要なのでよく確認してください。
メリット
まず、賃貸物件でよくあるのが、「穴あけはNG!エアコンダクトはOK!」って管理会社の言葉。
これは「建物に傷はつけないでよ?でも入居者に光は使ってほしいから既存の穴を使ってね」ってことだと思います。
弱電配管の無い建物などはエアコンダクトがあれば開通できることが多いのでメリットになります。
逆に穴あけOKの集合住宅はほとんど無いのでエアコンダクトの配線は効果的です。
デメリット
受付時には語られないデメリットです。
後々トラブルにならないようよく確認してください。
エアコンダクトの配線によるデメリットは以下
- エアコンの修理、交換、洗浄などで配線が邪魔をしてしまう
光ケーブルはエアコンダクトの隙間を配線してきますが、エアコンの交換時にはエアコンダクトを交換することになりますのでエアコン業者によっては光ケーブルを損傷してしまう恐れがあるため、「一度光ケーブルを移設してから交換しましょう」ってことにもなり兼ねない。
その際、光ケーブルの移設費用が別途かかることになります。
エアコンダクトからの配線を希望する際はエアコンの修理や交換時に光ケーブルの移設の可能性があることを理解してください。
まとめ
今回はエアコンダクトの配線方法とメリット、デメリットを紹介しました。
エアコンダクトの配線は外壁にビス止めが必要になりますので、賃貸物件の方は必ず管理会社に許可を取ってください。
エアコンの交換時、移設費用や故障になることがあるので注意してください。
ではまた!
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